こんにちは。熊谷友見です。

占い師として仕事を始めると、お金をもらって鑑定するということになりますよね。

人によって、占いの仕事が本業なのか副業なのかは、それぞれの状況で選択されているかと思います。

占い師という仕事は、いつの時代でも需要が高い仕事なので、占い師として活動することで収入が発生しやすいのも魅力に感じる一つ。

ビジネスとして占いを始めた以上、自営業としての税金と向き合う必要が出てきますよね。

占い師の場合の確定申告について、お伝えしたいと思います。

自営業で占い師になったのなら、確定申告が必要になってくる

「確定申告」という言葉は、聞いたことがあると思います。

ただ、会社員としての仕事しか経験していないと、自分で確定申告をしたことがないケースが多いのではないでしょうか。

私も占い師として仕事をするまでは、自分で確定申告をするという経験がありませんでした。

会社員の場合は、企業側から年末調整で行ってくれるので、自分で確定申告をする必要性がなかったからなんですよね。

具体的な確定申告の流れまでをご説明します。

占いの仕事を個人事業主として開業した場合

本業・副業含めて、個人事業主として占い師の仕事で開業した場合は、まず開業届の提出が必要になってきます。

この場合の副業の収入は自分で行う方も同じです。

節税対策も考えるのなら、青色申告にすることで55万円の控除(e-taxでの確定申告なら65万円控除)を受けることができます。

開業届と青色申告と個人事業開始報告書の3種類の書類は提出が必要です。

所得が本業なら38万円、副業なら20万円以上なら確定申告が必要

占い師としての所得がいくらになるか?によって、確定申告を行う必要があるかどうかが変わってきます。

この所得というのは、「収入-経費=所得」のことを言います。

占い師を本業としているなら、所得が38万円以上、副業が20万円以上になったら、確定申告は必須です。

ただ、本業で占い師になったのに、所得が38万円もいかなかった!というケースもあるかと思います。

本業の場合は、所得が38万円以下であっても、確定申告をすることをおすすめします。

その理由として、青色申告承認申請書を提出していたら、赤字を3年間は繰越すことが可能になりますからね。

青色申告したいなら、経理ソフトを使用する

青色申告をしたいと思っても、経理なんてやったことない場合は、どうしていいかわからないと思います。

私も、占い師として仕事を初めてから確定申告を自分で行ったので、当時は不安で仕方ありませんでした。

それは、やったことのない書類を自分で作成して提出するのですから、それが正しい申告書なのかもわからないですし…。

経費と言っても、使った経費の仕訳は何に該当するのか?もわからなかったんです。

時間をかけてネットで調べて入力していたため、時間がかかって大変だった記憶しかありません。

もし、経理の知識がなかった場合でも、経理ソフトを購入すれば決算書の作成は何とかできますよ。

経理ソフトも種類がありますが、私は弥生の青色申告を使っています。

簿記の知識があれば、経費の仕訳などがグンと楽になる

青色申告をするには、決算書の作成は必須です。

決算書の作成に関する内容は、簿記3級の知識があればそれほど大変ではありませんので、占い師であっても簿記3級の資格は持っておいた方が良いです。

ビジネスとして続けていくのであれば、決算書の内訳が理解できれば、いろんな対策を考えることができるからなんですね。

簿記の知識がないままでも、経理ソフトが決算書を作成してくれますから、問題ないかもしれません。

簿記3級であれば、確定申告を自分で行える程度の知識を学ぶので、来年度の確定申告に向けて取得しておくのをおすすめします。

私も簿記3級を取得したことで、不安だった決算書の内訳も理解できるようになり、決算書の申告ミスを防ぐことができるようになりましたので、ぜひ簿記3級も挑戦してみてくださいね。

占い師で個人事業主になっても、様々な控除が使える

確定申告をする上で、様々な控除があります。

よく聞く「ふるさと納税」も、寄付金控除という控除の対象になっています。

社会保険料控除や医療費控除など、占い師であっても関係してくる控除というのは複数存在します。

確定申告の時に、こうした控除をうまく利用することで、所得を少なく計算されるのでとてもメリットです。

ですが、確定申告をしていなければ、お得になる控除もよくわからずに申請し忘れたらもったいないですよね^^;

占い師というのは、金運の良し悪しは占いでわかるのですが、基本的なお金の知識を持っている人は案外少ないです。

最低限のお金の知識を知っていることで、占いのアドバイスにもかなり使えるんですよ。

控除などを含め、お金に関する知識というのは、FP(ファイナンシャルプランナー)で学ぶことができます。

私も勉強してFPの資格を取得しましたが、生きていく上で必要なお金の知識がほとんどなので、簿記同様に学んでおいて損はないですよ。

会社公認で、占い師の仕事を副業として始めた場合

以前は、副業禁止という会社がほとんどで、副業をするなら会社に内緒で行うという方がほとんどでした。

ですが、副業を解禁している企業が増えてきたのもあり、会社に申請をすれば副業が堂々とできるようになりはじめてきました。

もちろん、本業に支障が出てはいけませんが、会社が副業を認めることで、副業の収入を含めて年末調整を行ってくれるところも出てきました。

副業に関しての収入分は、自分で確定申告をしなければいけませんでしたが、その手間が省けることができます。

こういった年末調整に関しての恩恵を受けることができる会社はまだ少ないので、副業で占い師をするのであれば、会社の規定を確認してみてください。

自分で確定申告をしなくて良い場合だったとしても、簿記やFPの資格を学ぶことをおすすめします。

ただし、2社以上から給料をもらっているのであれば、金額に関係なく確定申告は必要になりますよ。

占い師でしっかりと確定申告をしている人は少ないと言われている

占い師という仕事柄なのかわかりませんが、確定申告をしている人が少ないと言われています。

一般的な個人事業主と同じなのですが、金額が少ないと手渡しでもらったりするケースが多いのと、金運はわかっても、やっぱりお金の知識の低さが影響しているのではないかと思います。

私が占い師の仕事をする前ですが、占い師が脱税していたというニュースを見たこともあったんですよね。

金運の話はするのに、なぜか申告をしっかりと行わないなんて、ちょっと問題かな?と思ってしまいます。

駆け出しの初心者の状態であれば、所得が20万円にいくことも少ないかもしれないので、収入が少ない段階からしっかりとお金の管理をするように心がけましょう。

無申告というのが税務署にバレてしまったら、無駄にお金を払うことになるだけですからね。

少し収入は発生したから心配!という方は、弥生の青色申告のセルフプランであれば、最初の1年は無料で使うことができますので、お得に使えるのが嬉しいですね。

占いの仕事で可能な必要経費の科目は?

個人事業主となると、仕事をする上で必要なものを購入して経費とすることができます。

占い師という仕事での経費は、どんなものがあるのでしょうか?

私が経費にしている勘定科目をご紹介しますね。

通信費

電話鑑定をする時に、お客さんへ電話をかけるための電話代、ワードプレスのブログを使用しているのでドメインとサーバー代が通信費になります。

広告宣伝費

名刺やチラシを作成したり、ネットなどの広告の際に使用するのが広告宣伝費です。

最近は、ほとんど名刺の作成で使用しています。

旅費交通費

対面鑑定や勉強するためなどで出かけるために、電車やバスなどの交通費がかかります。

東京方面へよく出かけているので、宿泊代も含めて旅費交通費として経費にできます。

消耗品費

主に文房具やコピー代などで使用することが多いですが、占い道具も消耗品費に該当します。

10万円未満のパソコンであれば、消耗品費として仕訳することができます。

新聞図書費

占い師となると、勉強のために書籍を購入することが多くなります。

新刊や中古書籍だけでなく、毎年発刊される擇日書なども経費にできます。

研修費

占い師は、勉強するための書籍以外にも、技術向上のための占い講座やセミナーなどに参加することも多くなります。

占いの勉強に関する項目は、研修費として計上します。

地代家賃・水道光熱費

対面鑑定など、仕事のために自宅以外の場所を借りることもありますので、地代家賃として経費にすることができます。

自宅で行っている場合、家事按分として計上しますので、全額経費にすることはできません。

接待交際費

仕事関係の人との飲み会や食事会など、占い師であっても参加することがあります。

対面鑑定を飲食店で行う場合は、接待交際費として経費にできます。

荷造運賃

パワーストーンなどの販売も行っていますので、その際の梱包材や宅配便の送料などは荷造運賃になります。

占いだけで物販の販売をしていなければ、使用することはないと思います。

未払金

クレジットカードで購入したものは、未払金として処理します。

仕事で使用する経費に関しては、仕事用のクレジットカードを使って計上していることが多いです。

雑費

使用することは少ないですが、勘定科目にないものを雑費として使用します。

私は使用したことがありませんが、占い師の独特の衣装などは雑費として計上することができます。

最後に

占い師であってもそうでなくても、確定申告自体はとても面倒なものです。

個人事業主として仕事をする以上は、お金の管理は必ず行わなければいけません。

自分で行いたくないのなら、税理士にお願いするのが良いのでしょうが、所得が少ない段階ではあまり現実的ではありませんよね。

税理士にお願いしなくても、自分で確定申告ができればその分の予算もかからないですし、大変ではありますが、ビジネスとして占いと真剣に向き合えるのではないかと思います。

占い師は、占いの勉強だけが必要ではありません。

これから占い師を目指すのであれば、お金に関する知識をぜひ学んで確定申告をサクッと終わらせてしまいましょうね。

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