こんにちは。熊谷友見です。
占い師の仕事というのは、占いの勉強をしていても知らないことの方が多いのではないでしょうか。
実践経験を積んでみて、初めて色んな知識や常識みたいなものが身についてくることも。
私が占いの勉強を始める前は、ドラマでイメージされているような「薄暗い部屋で水晶玉を見ている人」そのものでしたね。
なぜ占い師は水晶玉を持っているのか?実際の鑑定経験を元にお伝えしたいと思います。
目次
占い師は必ず水晶玉が必要なのか?
私が占い師になる前の頃に疑問に思ったことなのですが、「占い師は水晶玉が必要なのでは?」ということです。
実際に鑑定をしていて感じていることは、「なくても構わない」なんですね。
もちろん、鑑定する場所にもよりますから、カフェなどのお店で鑑定をしている占い師であれば、お店で水晶玉を出すわけにもいきません。
お店側のイベントなどで行うには良いと思いますが、さすがにお客として来店している状態では水晶玉を置くことは難しいのではないかと(笑)
ではなぜ、占い師が水晶玉を持つようになったのかの歴史などをご紹介しますね。
占い師が水晶玉を使ったのはケルトの司祭ドルイドが発祥
占い師が水晶玉を使った歴史は、ケルトの司祭ドルイドが、ベリルのクリスタルボールを使ったのが発祥だと言われています。
ここ最近広まったものではなく、かなり古くから占い師は水晶玉を使っていたんですね。
確かに、西洋的なイメージが強いので、ヨーロッパが発祥と言われても納得できてしまいます。
それ以外にも、エリザベス1世が水晶玉を使った占いが好きだったようで、宮廷学者でもある占い師のジョン・ディーが水晶玉の占いをしていたと言われています。
ジョン・ディー(John Dee、1527年7月13日 - 1608年または1609年)は、イングランド王国・ロンドン生まれの錬金術師、占星術師、数学者。ヴォイニッチ手稿歴代所有者の1人という説がある。
日本でもそうですが、昔の占い師は高学歴ではないとできない仕事だったんですね。
昔と同様、勉強していない占い師はインチキだと思われてしまうので、楽しみつつ占いの知識と技術を身につけていきましょう。
日本の占い師で水晶玉を使用していた人はいる?
日本で最も古い占い師と言えば、歴史の授業でも習う「卑弥呼」になるんじゃないかと思います。
学生の頃に勉強した時には、占い師という説明は私の記憶ではなかったと思いますが、「魏志倭人伝」という書物には「鬼道」という占いを使っていたと言われています。
現在、その占い方法は伝わっていませんが、鹿の骨を焼いて吉凶を占ったとされていますね。
この卑弥呼は、中国の占いに近いやり方をしていたので、水晶玉を使うことはなかったのではないかと思います。
安倍晴明も有名ですが、この人物でも中国から伝わった奇門遁甲や六壬神課などを使っていたため、水晶玉を使用したという記述は見たことがありません。
日本書紀に、水晶を使った占いの記述があるようですが、本当の詳細は不明と言われています。
水晶玉を使うと占いの精度は上がる?
実際に、占い師のそばに水晶玉のようなものが置いてあったという記憶がある人もいるかもしれません。
占い館などでは難しいかもしれませんが、個人で対面鑑定する場所がある占い師の場合は、水晶玉を置いているケースもあります。
私は他の占い師が水晶玉を置いているというのをほとんど見たことはないため、どういう意図で置いているかは定かではありません。
水晶玉があることで、占いの精度が上がるのか?と思っている人もいるかもしれませんんが、場の浄化のために占い師が水晶玉を持っていたり、わざと置いている可能性もありますね。
私の知り合いの占い師の場合、アメジストドームを置いている人はいますから、水晶玉というよりパワーストーンとしての力の影響で置いているのではないでしょうか。
水晶玉占いをする占い師は存在するの?
水晶玉を使って占いをする占い師というのは存在していると思いますが、私自身は実際に出会ったことはありません。
電話鑑定などの会社では、実際に会わなくても鑑定できるため、水晶玉占いができるとしている占い師の記載があるので、存在しているということになりますね。
実際はどういう風に鑑定しているのか、本当に水晶玉だけでわかるのかなどは見ることができないため、正直何とも言えないところですが(笑)
水晶玉を使った占いはどういう風に行うのかは、現役占い師の観点からして見てみたいなと思いますね。
占い師が持っている水晶玉は本物なのか?
占い師が持っている水晶玉は、実際のところ本物なのかどうか知りたいですよね。
私自身は該当する占い師に会ったことがないので断言はできませんが、本物の水晶ではない可能性も高いです。
その理由として、大きさにもよりますが本物の水晶はかなり金額が高く、簡単に手に入れれるようなものではないんですね。
占いに使うのであれば無色透明の水晶玉になりますから、希少価値が高いのは当然とも言えます。
小さい水晶玉では占いに使えないのである程度の大きさは必要になりますし、ドラマなどで使うような大きさの天然石の水晶玉だったら相当な資産家でないと難しいんじゃないでしょうか。
占い師だからといって水晶玉を使った占いをしなくてもよい
占い師だから水晶玉を持って占いをするというイメージは今でも根強く残っています。
ですが、必ずしも水晶玉を使って占いをしなければいけないか?というのは、正直必要ないですね。
私自身も水晶玉を使った占いをしませんし、使おうとも思ったことはないです。
自分が興味のある占いや、読み取りやすい占いで良いのではないでしょうか。
最後に
水晶玉が近くにあるだけでも、占ってもらえるというイメージを伝えるのにわかりやすいかもしれません。
パワーストーンとして、場の浄化をしてもらうといった意味合いで水晶玉を置くのはおすすめです。
占い師の仕事は、悩みを聞くことが主体になりますので、悪い気を受けやすいからなんです。
お香などで浄化する人もいますが、香りが苦手な人もいるかもしれませんから、影響がない水晶玉を上手に利用するのも良いですから、ぜひ試してみてくださいね。