こんにちは。熊谷友見です。
東洋占術に興味を持ったり、勉強している人にとっては、易占いは一度は興味を持つ占術ではないかと思います。
私も興味を持った一人ではありますが、易占いにも種類があります。
- 周易
- 断易
- 梅花心易
一般的に有名なのは周易ではありますが、マニアックな私は知名度が低い梅花心易に興味をそそられました。
数は少ないですが、梅花心易の本が出ていますので、ご紹介したいと思います。
目次
唯一、道具を使わないと言われるやり方の占いが梅花心易
占いをするのには、何かしら道具が必要になります。
占ってもらった経験がある人はわかると思いますが、専門書のような本であったり、カードを使ったりと、相談内容によって占いを使い分けるため、何かしらの道具を使っています。
易占いでも、いくつか専門の道具があるので、勉強している方は最初に道具を揃えるところから始まります。
易占いの中で唯一、道具を使わない占いと言われているのが「梅花心易」という占術になります。
この梅花心易ってどういう占いなのか?なぜ道具を必要としていないのか?など、梅花心易という占いにちょっと触れてみてくださいね。
梅花心易は易占いの中でも一番歴史が浅い
易占いの中でも、梅花心易という占いは、一番歴史が浅い占術になります。
周易は約2500年前と言われていますが、梅花心易は約970年前になりますので、とても歴史が浅い占術というのがわかりますね。
歴史が浅いから道具を使わないというわけではありませんが、創始者である邵康節(しょう・こうせつ)先生が、梅花心易の書物を授かったことによって広まった占いです。
私自身も、この梅花心易を知ったのは、周易や断易を勉強した時ではなく、たまたま読むのを勧められた「密教占星術」という書籍を読んだことで知ったんですよね。
梅花心易と密教占星術は違う占術ではありますが、八卦の象意を読むという部分では同じになります。
たった数ページに記載されていた梅花心易の内容を見た瞬間に、「この占いを勉強したい」と感じたのを今でも覚えています。
梅花心易はなぜ道具がなくても占えるのか?
梅花心易は、易占いで必要な筮竹(ぜいちく)や算木(さんぎ)、サイコロや古銭などといった道具というのがなくても占うことができます。
私は、梅花心易の占いを使う時にサイコロを使うことがありますが、なくても問題ありません。
梅花心易は易の卦を出すのですが、出す方法は何でも良いからなんですね。
簡単な方法で言えば、占いをする時の時間であったり、目に見えるものなどで判断することができます。
基本的な五行の相生相剋関係と八卦、周易で使っている六十四卦の意味がわかれば占えます。
「数を使った占い」というイメージが強いのかもしれません。
その場で梅花心易で占ってピタリと当てた話
梅花心易を勉強して間もない頃の話ですが、たまたま参加したお茶会。
参加していたメンバーの中で、梅花心易を知っている人は残念ながら一人もいませんでしたが、「今、この場で占えるんですか?」と言われたので、占うことにしました。
私の隣には、今回のお茶会の主催者の方が座っていましたが、その方は大阪から来ていました。
実際は名古屋市から見て大阪は南西の方角になります。ですが、その隣にいた別の男性が「西から来た」と3回言ったので、西→兌の卦を出しました。
主催者の方は男性でしたから、男性→乾、ということで沢天夬(たくてんかい)の易の卦を出し、占った時間から兌為沢(だいたく)という易の卦を出しました。
実はお茶会が終わった後、セミナーを開催する予定とのことで、隣にいた男性はセミナー参加者とのことでした。
なので、「セミナー参加者の男性と女性の割合は同じ人数で、女性は主催者の方より若い年齢の女性が参加されますよ」とお伝えしました。
その主催者の方から、「男女それぞれ同じ人数の参加が決まっていて、女性はまだ会っていないので年齢は不明です」とのこと。
後日、実際に来た女性は30代前半で、主催者の方より若い年齢の女性だったとお話してくださいました。
梅花心易で何気なく占いましたが、ピタリと当たっていたので自分でもびっくりしましたね。
数少ない出版されている梅花心易の本
梅花心易の本は、絶版されているものも含めても数は多くありません。
現在、販売されることがないからと、中古でもかなり高値で取引されている本もあるほど。
ですが、現在でも数少ないですが購入することができる本もありますので、ご紹介したいと思います。
実践梅花心易
梅花心易と言ったら、鎗田先生が有名です。
梅花心易を学びたいと思い、東京まで行き、先生の元へ通って勉強をしました。
この占いは、知れば知るほど面白い!という印象でした。
鎗田先生は、以前にも梅花心易の本を2冊出版されていまして、今回の本は3冊目の出版になります。
始めて学ばれる方でも、読むだけで不思議な魅力を感じる1冊だと思いますよ。
梅花心易入門―生年月日が証す秘中の占法
こちらの書籍は、1980年に出版された同じ内容の本を2018年に再版したものになります。
まったく同じ内容の書籍ではありますが、以前の本は中古でもあまり出回っていないほどでした。
梅花心易は、基本的に卜占として主に使用する占術ではありますが、こちらの本は生年月日を元に梅花心易で自分の運命を見るというもの。
普段の卜占の使い方とはまた違った角度で見るので、自分の運命を梅花心易で見てみたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
梅花心易の本は種類が少ないからこそ、とても貴重
タロットや周易など、たくさんの種類が出ている本では、数が多いがゆえにどれを読むと良いのか迷いますよね。
ですが、梅花心易の本自体、あまり出版されていないため、手に取れるだけでもとても貴重だと思います。
今では中古や専門店でしか買えない本を含め何冊か持っていますが、他の占いの本と同じで、どれを読んでも基本は同じになります。
基本を徹底的に読み込んで理解することができれば、応用は自分で練習することができますし、自分の経験値を上げることも可能だと思います。
私自身、この梅花心易で探し物を見つけたり、必要な答えを知ることができたりと、何度も助けられています。
道具がなくても占えるというのは、急遽占いをしたいという時にはとても便利な占術ではあるので、易を勉強したいと思っているならとてもおすすめの占いです。
最後に
梅花心易に関する本を紹介しました。
たくさんの種類が出回っている本ではありませんので、中古で購入しても数冊程度になってしまいます。
ですが、基本はどの本を見ても同じですから、今でも手に入る本だけでも十分勉強できると思います。
元々は中国語などで書かれている書籍を翻訳しているものもあるため、中古の本は読みづらさを感じるかもしれません。
梅花心易の基本を習得して、何度も実践を重ねていくことで、道具がなくても手軽に占うことができるようになりますから、まずは本を読んでどんな占いなのかに触れてみてくださいね。