こんにちは。熊谷友見です。
六壬神課という占いでは、十二天将という式神で吉凶を読み解くという説明をしました。
この十二天将だけで占いをするのではなく、色々な組み合わせも含めて解釈をするんですね。
その中でも四柱推命でも使われる「空亡(くうぼう)」もこの六壬神課の占いでも関連してきますよ。
目次
空亡は四柱推命だけで使われるわけではない
空亡と言うと、わかる人には四柱推命の空亡を思い出すのではないでしょうか。
もちろん、四柱推命では空亡を割り出すことによって、どのタイミングで空亡の影響を受けるか?を確認することができるんですよね。
簡単に説明すると、空亡の時期は物事がうまくいきにくなどと言われています。
流派によっては空亡を見ないところもありますが、私は少なからず影響があると思っているんですね。
もし、空亡の影響が出てくることがなければ、それが今まで伝わってくることはなかったのではないかと推測できるからです。
六壬神課という占いでは、四柱推命で使用している十二支との関係性と同じになります。
六壬神課で使用する空亡について、説明したいと思います。
流派によって空亡の重要度は変わる
四柱推命でも同じことが言えますが、六壬神課にも流派があるんですね。
〇〇派みたいな名称はあまり聞いたことはなく、教える先生によって違いがあるという感じなのではないかと。
具体的な名称を知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えてもらいたいです。
中には空亡を全く無視している占い師もいるとのことで、判断は別れるところですね。
私自身、六壬神課の占いでも空亡はチェックしていますし、影響はあると考えています。
同じ卜占の断易でも空亡は使われている
六壬神課は占いの中でも卜占に該当しますが、四柱推命は命占に該当し、占いの種類でも少し違うんですね。
ですが、同じ卜占の中の断易は、空亡を使用しています。
断易の場合は占う日にちの空亡を確認しますが、これは六壬神課でも同じで、六壬神課で占う場合の日にちも空亡になっているか確認をします。
占う日にちというのは、特に東洋占術は大事にしているケースが多いように感じています。
風水師が使用する擇日でも空亡は使われている
風水師が学ぶ占術の一つに、「擇日(たくじつ)」と呼ばれる、良い日にちを出す方法があるのですが、空亡は必ずチェックしています。
この擇日の出し方は主に以下の3種類になります。
- 玄空大卦擇日法
- 三合擇日法
- 天元鳥兎擇日法
私は、上記の擇日法はすべて学んでいますが、依頼された内容によって良い日にちを出す方法になります。
擇日を使う時には、必ず空亡をチェックするので、空亡というのは無視できないのではないかと思っています。
六壬神課で空亡を使っているのは、阿部泰山派のみの可能性が高い
数少ない六壬神課の書籍を見ていても、空亡の記載がある書籍は少ないように感じてます。
私が持っている本でも、昭和時代に書かれた本などがありますが、空亡の記載は一切ありませんでした。
四柱推命で有名な阿部泰山先生の書籍に、空亡の記載があるというのは聞いたことがありますので、阿部泰山先生は何かしら影響があると考えていたのかもしれませんね。
私自身も、四柱推命は泰山派ですので、空亡を使うことにはあまり違和感を感じることはないです。
下記の書籍でも、空亡に関しての記載がありますが、使う人・使わない人がいるという程度の説明になっていますね。
結論: 六壬神課でも空亡の影響を考えた方がよい
あまり有名ではない六壬神課ですが、もしこの占いを使うとするなら空亡の影響を考えた方が良さそうです。
私が占いをする時でも、空亡は必ずチェックしていますし、どこまで空亡の影響が出るのかは相談者に確認をしながらでも問題ないかと思います。
もし空亡の影響が出ているのであれば、相談内容によってタイミングを考えるなど、何かしらの対策をすることが大事になってきますからね。
占う日の空亡も重要なのですが、生年月日で言えば生まれた日が空亡になっている場合も、やはり無視できないものになるのではないかと。
だからと言って、空亡を恐れる必要はないですから、「空亡=悪い日」みたいに考えるのも違いますよね。
多かれ少なかれ影響することがある、という程度の認識で良いかと思いますよ。
最後に
六壬神課の空亡は、必要ないと無視しないで、何かしらの影響があるのかどうかのチェックが必要です。
干支を読むことも大事な占いではありますので、空亡は外せないと考えても間違いではないと思っています。
最近は、六壬神課の占いをする場合、作盤するよりもカードで吉凶を読むことが多くなっていますが、その時でも占った日にちと空亡は必ずチェックするようにしています。
その時に、空亡の影響で十二天将などの力関係の強弱に変化があったこともあったんですよね。
六壬神課は、四柱推命で使用する十二支の関係性とまったく同じですから、興味がある方はぜひ本を読んでみてくださいね。