こんにちは。熊谷友見です。
占い師という仕事は、単に未来を占うだけでなく、人々が抱える悩みや不安に真摯に耳を傾け、その人に合ったアドバイスを占いという視点から届けるのが主な役割になります。
ただ、この仕事を経験したことのない人の中には、「ただ相談を聞いて話すだけの簡単な仕事」と軽く見られることも少なくありません。
実際には、相談者一人ひとりに向き合い、言葉を選びながら心に寄り添い、時には重い感情を受け止める必要があるため、思っている以上に精神的負担が大きく、しんどいと感じる仕事でもあります。
それでも、多くの占い師が励んでいるのは、人々の心を軽くしたいという強い願いがあるからこそなのかもしれませんね。
目次
占いの答えだけが占い師の仕事ではないから想像以上に大変でしんどいと感じる
占い師という職業は、一見すると「答えを伝えるだけの仕事」と思われがちです。
確かに、相談者の悩みに基づいて占いをし、助言を与える役割が多いのですが、実際はそれだけではありません。
この職業には、意外と見過ごされがちな側面があるんですね。
それは、人の心に深く寄り添う仕事ゆえに、精神的な負担を感じる場面が少なくないということです。
占い師は、相談者の抱える悩みや不安、時に他人には言えないような苦しみまで受け止めなければなりません。
そのため、一人ひとりの思いに真剣に向き合うたびに、まるで自身がその問題を抱えているかのように感じてしまう占い師もいます。
この「しんどい」と感じる瞬間は、経験を重ねても完全には避けられないものだと思います。
私自身の経験から言えるのは、占い師が話す言葉は、ただのアドバイス以上の重みを持ちます。
それは、相談者にとって時に最後の希望であり、一筋の光となる場合があるからなんですね。
そう考えると、占い師という仕事の責任の大きさをしみじみ感じる一方で、自分自身の心のケアも忘れてはいけないことを痛感します。
この職業には、答えを導き出す技術だけでなく、人の心とどう向き合い、どのように自分の感情とのバランスを取るかという課題も含まれているのです。
悩みの答えがすべて占いでわかるから人に相談しない
占い師という職業には、「自分で占えば解決策を知ることができるから悩むことはない」とか「誰かに相談する必要がない」というイメージをもたれやすいです。
しかし、それは誤解であって、人が抱える悩みや心の葛藤には、どうしても占いだけでは解決しきれない部分もありますし、占い師自身も感情を持った同じ人間なんですよね。
確かに、占いによって注意すべき時期や運勢の流れを把握することができるのは事実です。
しかし、日々の試行錯誤の中で、占いでは答えが見いだせないことや、思考が煮詰まってしまうこともあります。
そんな時に、占い師としてのスタンスを少し脇に置き、一人の人間として第三者の意見に耳を聞くことはとても重要なんですよ。
私自身も、誰にも相談しないわけではなく、客観的な意見を聞きたい時などは普通に相談したりします。
他者から見る視点や新しい発想が、行き詰った思考をほぐし、新たな道筋を見つける大きな助けになることもあります。
「占い師=相談しない」というイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
占い師も悩むことはありますし、対話の中で気づきや癒しを求めることも普通にあるのです。
むしろ、そうした経験が、占い師としての仕事にも良い影響を与えていると感じていますよ。
悩みの答えに対して、お客さんに「わからない」と言えないのが大変でありしんどい
占い師という職業には、さまざまな期待が寄せられるもの。
「占い師なら、どんな悩みや質問にも的確に答えてくれるだろう」と考えるお客様は少なくありません。
しかし現実には、全ての質問に即座に答えを出せるわけではないんですよね。
相談内容によっては、お客様の抱える問題が占いの範疇を超えている場合もあります。
こうしたときは正直にその事情を説明し、必要であればお断りする判断も重要です。
とはいえ、多くの質問に応じるために心がけたいのは、占い師としての柔軟さや広い視野です。
専門的な知識が必要な質問の場合、占いを通して問題解決へのヒントを示すだけでなく、関連書籍を読むことで、お客様が解決策にたどりつくための道しるべを提供することはできます。
たとえ直接の答えがその場で見つからなくても、そうした姿勢を持つことがお客様と信頼関係を築く一歩になりますよ。
私自身も占い師を始めたばかりの時期には、どう答えてよいかわからず、「わかりません」と伝えた経験があります。
「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と感じたこともあり、アドバイスができないことは占い師にとってしんどいことだと思います。
占い師として成長していくために、一度答えられなかった質問に対しては、後日関連する資料や書籍を読み、自分の引き出しを増やしておく努力は必要だと思います。
「答えられなかった経験」そのものは決してマイナスではなく、次のステップにつなげるための貴重な学びです。
占い師とは、お客様の人生に寄り添う役割だけでなく、自らの成長を続ける一生の道とも言える職業とも言えますね。
占い師の仕事で、思った以上に稼げないと思った時にしんどいと感じる
占い業界は一見華やかで、成功すれば大きな収入が得られると思われがちですが、実際に安定した収入を得ている占い師はごくわずかです。
この世界は、華麗な表舞台の裏に、見えにくい現実が隠れています。
特に新しい占い師にとっての壁となるのは、「どうやって安定して稼ぐか」という課題かもしれませんね。
占い師という職業は、基本的な占いの技術を学ぶだけではなく、幅広い知識や技能が求められますが、それだけで成功するとは限らないのが現状です。
多くの人に信頼される発信力や、他の占い師との差別化が必要になります。
また、占い師という職業は比較的ハードルが低く、資格がなくても始められることから、参入者が多く競争が激しい側面もあります。
そのため、せっかく始めても期待通りに稼げなかったり、競争に押されてしまうという悩みを抱える人も少なくありません。
このような状況が精神的な負担となり、追い詰められることも。
そこで大切になるのが、自分の「強み」を明確にすることです。
例えば、特定の分野に詳しい専門知識やスキルがあれば、それをうまく占いやカウンセリングに取り入れることで差別化を出すことができますよね。
さらに、SNSやブログで自分の世界観を発信し、多くの人の心に響くメッセージを届ける努力も必要です。
自分の強みを活かし、信頼される占い師としての地位を確立することで、徐々に収入も安定していくはずですよ。
占い師という仕事には自由さややりがいがありますが、その分、自分なりの工夫や努力が求められる厳しさもあります。
それらを乗り越える中で、自分だけの価値を見出し、道を切り開いていく必要があるのです。
占い師は常に当たると思われているから大変さを感じる
占いに期待するお客様の多くは、「本当に当たる占い師」に出会いたいと願っていますし、その気持ちは理解できます。
時間とお金を費やしてまで相談しているのですから、当ててもらいたいですし、納得のいく答えを求めるのは当然のこと。
ですが、占い師自身も完璧ではない一人の人間であって、どれだけ経験豊富な方でも、時には結果が外れることもあります。
また、占いが当たったとしても、その内容が相談者の希望に反する場合、思わぬ不満や怒りをぶつけられることも。
一部のお客様は占いの結果を素直に受け入れられず、感情的な反応を見せることもあります。
そうした状況は、占い師にとって精神的な負担になることが多いですね。
さらに、じっくりと時間をかけて相談者と対話を重ねることが必要な場合、会話が長引くほど占い師自身が感じる「しんどい」といった心の疲労感が増すこともあるでしょう。
占いは決して単純な作業ではなく、相手の感情や状況に寄り添う繊細な仕事であるが故に、その負担は目に見えない形で積み重なるのです。
当たっている・当たっていないに関係なく、素直に話を聞いてくれる人ばかりではありませんから、占い師側も精神的に疲れてしまうということにも繋がっていきます。
会話をする時間が長いほど、精神的な疲れを感じやすいケースでもありますね。
お客さんにとって望まない結果を伝える時はしんどいと感じる
占い師として多くの相談を受けている中で、恋愛に関する相談が特に多い傾向があります。
一見ロマンチックで情熱的な内容が多そうに思われがちですが、実はその中身は片思いや復縁、不倫といった複雑な状況を抱えていることも少なくありません。
恋愛というテーマは人々の感情が強く関わるため、相談内容もデリケートなものが多いのも事実。
こうした恋愛相談を聞いていると、占い師としてお客様に望まない結果を伝えざるを得ない場面も少なくありません。
もちろん、誰だって良い結果を期待しますが、現実の状況や相手の感情を踏まえた占い結果が必ずしも理想通りとは限らないんですよね。
そのため、回答を受け入れられないお客様の中には、別の占い師を訪ねて同じ質問を繰り返し尋ねるという「占い依存」のような状態に陥ることもあります。
特に恋愛に関しての結果を伝える際には、お客様の気持ちをしっかりと理解し、慎重な言葉の選び方が求められます。
相手の気持ちや状況が結果に大きく関わるため、希望や期待を過度に持たせるような伝え方を避けつつ、同時にお客様が感じる苦しみや悲しみを受け止める努力も必要になってきます。
そして、お客様がその結果をどのように受け入れていくか、前向きに未来を考えていけるようなアドバイスを心がけるようにしましょう。
私たち占い師にとって、相談者の心に寄り添いながらも冷静なアドバイスをすることは、時にしんどいと感じる瞬間もあります。
それでも、その占いがほんの少しでもお客様の心を軽くし、明日を前向きに生きる力につながっていくのであれば、その役割を全うする価値は十分にあると思います。
占い師というのは大変な仕事内容なので、しんどいと感じるのは当然
一見すると華やかな仕事に思える「占い師」ですが、裏では努力や精神的な部分の消耗は激しいと感じています。
多くの人が「ただ座って鑑定しているだけ」と思うかもしれませんが、実際にはかなりの体力と集中力が求められる職業ですね。
私もこれまで多くの鑑定を行ってきましたが、正直なところ、継続して取り組むことの大変さを痛感しています。
占い師が空間を浄化したり、自らのエネルギーを整えたりするのは、こうした負担を少しでも軽減するための手段とも言えます。
その上で、この仕事を続けていくには心身が健全であることが必要不可欠。
華やかさの影に隠れた「しんどさ」を理解した上で、一人ひとりの占い師が努力しているのだと感じています。
最後に
占い師としての仕事は、しんどいと感じる部分もありますが、やはりお客さんが良くなっていく姿を見ることもできるので、悪いだけでもないです。
せっかく占いの勉強をして、占い師になりたいと考えたのであれば、一日でも長く続けられるようにしていきたいですよね。
占いも立派な技術の一つですし、最初はしんどいかもしれませんが、コツを掴むことができれば、続けやすくなっていくのではないかと思います。
どんな仕事でも、楽しいだけではありません。でも、楽しい会話にすることができる仕事が占い師なのかなと。