こんにちは。熊谷友見です。
易占いに興味を持つと、周易と同じように必ず名前を聞く易占いと言えば断易(だんえき)になります。
「断易って難しい」と言われることが多い易占いの一つではありますが、確かに断易を使う占い師が少ないのは否定できません。
断易ってそもそも初心者が勉強しても身に付くものなのか?
そんな疑問にお答えしたいと思います。
目次
断易を主に使っている人は風水師が多い
断易というのは、風水師の人が使っている印象があります。
私が風水を勉強した時も、断易を学んだというのもありますが、やはり風水は吉凶をはっきりさせないといけない部分もあるため、周易よりも断易の方が使い勝手がよいのかもしれません。
最近の家を見てても思いますが、吉凶の判断が難しい家が多いことも関係しているんだと思います。
だからこそ、吉凶がはっきり出せる断易は風水師にとって必須の占術とも言えるんですね。
断易は何が難しい占いと思われているのか?
断易はとにかく難しいと言われる占いの一つなので、勉強する機会があったとしても敬遠されがちではあります。
難しいと言われると、確かに一瞬身構えてしまうのも、無理はありませんよね。
では、断易の何が難しいと思われているのかを、少し解説しますね。
易卦の意味は解釈しない
通常、易占いでは易卦を必ず出す必要があります。
ここに関しては、断易でも例外ではありませんので、占う時には必ず易卦を出します。
ですが、周易と違って、易卦の意味を解釈しません。
易卦の意味を重要視しないというところが、周易との違うポイントになります。
四柱推命と同じように干支の組み合わせの基礎知識が必要
断易では易卦の意味を解釈しませんが、占いの答えを求める時には四柱推命と同じ干支(かんし)の知識が必要になります。
そのため、いきなり断易を覚えようと勉強したとしても、干支の組み合わせの意味合いがわからないと解釈どころか、答えを表示させることすらできないからなんですね。
最初に断易を勉強する前に、まずは四柱推命を学んでからの方が理解しやすい部分は多くなりますから、勉強がスムーズになりますよ。
断易を勉強するなら、道具は必要
断易で占う場合、必ず易卦を出す必要がありますが、その際に道具を使用することになります。
易占いでは、易卦を出すために色んな道具がありますが、断易と言ったら「古銭(こせん)」を使っている人が多いです。
古銭以外にも、筮竹やサイコロもありますが、筮竹を使って断易の占いをする人はあまり見かけません。
古銭は占い専門店でないと購入できませんので、ハードルは高いかもしれません。
ですが、サイコロならインターネットでも手軽に購入できます。
易占い用のサイコロ
サイコロを使って易卦を出すのであれば、八面のサイコロのみを使用します。
一~上の6面のサイコロがありますが、断易の場合はこちらは使用しません。
断易用桐箱(神蓍)
断易は、八面のサイコロを6回振る必要があります。
こちらの桐箱は神蓍(しんし)と言って、この箱を使えば1回振るだけで断易の易卦を出すことができます。
断易を独学で勉強するのにおすすめの本は?
断易は、実際に販売されている本はかなり少数です。
売られている書籍のほとんどは、周易の本になっています。
数少ないですが、断易がどんなものか?を学ぶのにおすすめの本を紹介しますね。
断易の教科書 上巻・下巻
断易の内容に特化した本で、2021年に出版されました。
断易ってよくわからないという方でも、上巻は断易の基本が、下巻は占例がしっかりと書かれています。
東洋書院という出版社から発売されましたが、こちらは占い関係の書籍をたくさん出版されていて、初心者から上級者の占い師にとってはありがたい出版社の一つにもなっています。
断易の本は少ないですが、上巻・下巻とわかれているため、両方購入すると5,000円以上かかってしまうため、決して安くない本だと思います。
ですが、これだけしっかりした内容の断易の本は少ないのも事実ですから、買っても損はない1冊ではないでしょうか。
上巻には納甲表も付いていて、この納甲表は断易をする上で必要なものになりますから、かゆいところに手が届くとはこのこと。
断易をどんなものか知りたい!と思っているなら、とてもおすすめの本になります。
断易入門講座 上巻・下巻
こちらの本は、先ほどより1年前の2020年に出版された本になります。
断易に特化しているところは同じですが、少しだけ違うところと言えば、テスト問題が掲載されています。
ある意味、本を読みながら実践ができるため、初心者には目から鱗の本だと思います。
こちらの本も、先ほどと同じように上巻・下巻と分かれていますから、断易の情報量の多さを実感できますね。
断易は、吉凶の判断がしっかりと出せる占いの一つなので、はっきりとした答えを求めたい人にはおすすめの占いになります。
こちらも読みごたえがある本で、決して安くはないですが、読んで損はない本の一つと言えます。
断易新義
平成26年出版の本で、少し前に販売されていますが、台湾断易の内容になります。
断易でも流派がありますから、上記の本の内容とは少し違う角度かもしれません。
ですが、基本的な部分で考えたら、この1冊は初心者向けとも言える本なんですね。
上記の本は、上巻・下巻の両方を読んだ方が良いですが、1冊でまとまっている本を求めている方にはおすすめの本になります。
断易の本は、数少ないからこそすべて読んでも損はない
断易を独学で極めよう!という気持ちが強いのであれば、すべての本を購入して読んでも損はないと思います。
どうしても出されている本が少ないですし、基本的な部分は重なっているのはどうしようもありませんが、それぞれの占い師の解釈が書かれているという部分では、とても貴重かもしれません。
実践経験を書籍に含めるというのは、どうしても少なくなりがちです。
色んな解釈を一つでも多く聞くだけでも、初心者が勉強する上で、知識としてはすごくプラスになりますよ。
最後に
数少ない断易の本を紹介しました。
出版されている本が少ないということは、メインで使用している占い師が少ないということにも繋がります。
ですが、断易を扱えるようになるということは、四柱推命などの東洋占術との繋がりもある占いでもあるので、他の東洋占術を学ぶ時がとても楽になると思います。
難しいと敬遠されている占いではありますが、その難しい占いを扱えるというだけで凄腕の占い師と見てもらえるかもしれませんね。