こんにちは。熊谷友見です。
タロット占いは、占いの中でもダントツの人気でもあり、知っている人も多い占いの一つですよね。
その中でも、「タロット占い」と東洋の占術である「易占い」は、それぞれ独立した占術として知られていますが、この二つを組み合わせたのが「易占タロット」になります。
これは、東洋の叡智「易」と、西洋の象徴体系「タロット」を融合させた、深い洞察力を持つ占術と言えますね。
これから占い師として活躍したい方にとって、この易占タロットを学ぶことは、自分の占術に深みと独自性を加えるチャンスでもあります。
タロットとはまた違う易占タロットに興味を持ったなら、ぜひ触れてみてくださいね。
易占タロットとは何か?
易占タロットは、タロットカードの象徴と、易(周易)の六十四卦の意味を掛け合わせて読み解くスタイルの占術です。
東洋の「陰陽・五行」理論 + 西洋の「象徴・直感」の融合
- 易では、宇宙や人生の流れを「陰陽」「五行」「六十四の卦」で分析します。
- タロットは、カードに込められた象徴を通して、質問者の潜在意識を引き出します。
この2つを組み合わせることで、論理的にも直感的にもバランスのとれた読みが可能になりますよ。
易占タロットの基本構成
カード構成
- 一般的には、六十四卦をベースにしたタロットカード(専用のもの)を使用します。
- 通常のタロット(大アルカナや小アルカナ)を易の象意に対応させて読む方法もあります。
卦(け)の意味を読み解く
- 「乾(けん)」=天、「坤(こん)」=地、「震(しん)」=雷…など、各卦には自然現象や人間関係、運勢の流れを表す意味があります。
- たとえば「風雷益」は、前向きな努力に報いがあることを示し、「水火既済」は物事が完成・成就するタイミングを示します。
リーディングの特徴
- 現状・問題の本質・これからの流れを、自然の摂理に沿って分析
- 未来の展開だけでなく、「どう動けば流れを変えられるか」に焦点を当てやすい
易占タロットを学ぶメリット
易占タロットを学ぶメリットをご紹介しますね。
論理と直感、両方が鍛えられる
易は理論性が強く、タロットは象徴と直感で読む占術。それぞれの長所を併せ持つことで、バランスのよい占いができます。
他の占いとの差別化になる
「タロットはできるけど、易も読める」という占い師はまだ少数派です。
易占タロットを使いこなせれば、独自の魅力を持つ占い師として目立つ存在になれますよ。
お客様の「今」の悩みに深く刺さる
「どうしたら状況を好転できるか」「今、動くべきか、待つべきか」といった実生活に根ざした悩みに、地に足のついた答えを出せるのが易占タロットの強みです。
易占タロットと一般的なタロットの違い
占い師を目指しているあなたにとって、タロット占いは最も人気があり、始めやすい占術のひとつかもしれません。
そして、そこに「易」のエッセンスを加えた「易占タロット」という占術を知ることで、より深く・広い視点を持つことができるようになりますよ。
ここでは、「一般的なタロット」と「易占タロット」の違いについて、分かりやすく解説します。
占術の背景・思想の違い
一般的なタロット
- 西洋の神秘思想(カバラ、錬金術、占星術など)がベース
- 象徴や直感を重視し、「今のあなたの潜在意識」を読み解く占術
- 未来の可能性、心理状況、人間関係などの“気づき”を与える
易占タロット
- 東洋思想(陰陽五行・自然哲学・周易)がベース
- 流れやタイミング、運の変化を重視し、「自然の理」に従ってアドバイスを行う
- 物事の“変化の兆し”や“次の一手”を見極める力が強い
占いの目的とアプローチの違い
一般的なタロット
- 問題の「本質」や「心の状態」を探り、気づきを促す
- アート的で自由度が高く、直感的に読み解く力が必要
易占タロット
- 物事の「流れ」や「起こる可能性の変化」を予測する
- どんなアクションを取れば良い結果になるかを、理論的に導く
カードと構成の違い
一般的なタロットカード
- 78枚構成(大アルカナ22枚+小アルカナ56枚)
- 絵柄や象徴の意味に沿って読み解く
易占タロットカード
- 六十四卦を元にした構成(易の「八卦」×「八卦」で成り立つ)
- それぞれの卦に意味と変化のパターンがあり、深い洞察ができる
リーディングの深さと実用性
一般的なタロット
- 心理分析や感情の動き、恋愛・人間関係などの問いに強い
- 答えが柔軟で、受け手の解釈に委ねる部分が多い
易占タロット
- 「いつ動くべきか」「どう行動するべきか」といった現実的な指針を出せる
- 転職、引っ越し、事業の立ち上げなど、タイミング重視の相談に強い
占い師としての使い分け方
占い師として成長していく中で、「質問の内容やお客様のタイプ」に応じて占術を使い分けられると、鑑定の質がぐっと上がります。
たとえば、
-
相手の気持ちや今の心理状態 → 一般的なタロットが得意
-
今後の流れ・タイミング・方針 → 易占タロットが活躍
-
どちらも併用することで、表面的な心理と深層の運命の両方を見られる
一般的なタロットは「心」を、易占タロットは「運と流れ」を読み解きます。
このように、両者は似ているようで異なる役割を持っています。
これから占い師として活動していくなら、「西洋のタロット」と「東洋の易」の両方を学ぶことで、より幅広く、より的確なアドバイスができるようになりますよ。
易占タロットのカード一覧
ここでは、易占タロットに使われるカードの一覧と、それぞれのカード(卦)が持つ基本的な意味を紹介します。
易占タロットは、東洋の「易経(六十四卦)」をベースに構成されており、自然の摂理や人の運命の流れを読み解くことができます。
「このカードにはどんな意味があるのか」「どう活かせばいいのか」を理解することは、易占タロットを使いこなす第一歩ですよ。
易占タロットのカード構成:六十四卦
易占タロットでは、「八卦(乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌)」を組み合わせた六十四通りの卦が1枚1枚のカードとして表現されます。
各卦には象徴する意味があり、「現状」「変化」「吉凶」「対処法」など、あらゆる人生の局面にアドバイスを教えてくれますよ。
易占タロットの読み方のコツ
- 卦は「今の状態」と「これからの変化」を示す
- 一枚ごとの卦の意味を覚えるよりも、「どう変化するか」「何を選択すべきか」に注目
- 卦に対応した自然現象(雷・風・水・火など)から、イメージを膨らませるとリーディングがしやすくなる
易占タロットを活用するために
- カード一覧を手元に置いて、意味を繰り返し見返す
- カードの意味だけでなく、「今の相談内容」とどうつながっているかを考える
- 一度に全部覚えようとせず、毎日1枚ずつ引いて練習するのがおすすめ
易占タロットを使う占い師は少数派。易占いに興味があるならおすすめ
易占タロットは、易占いの難しさから学びたいという占い師さえも少数派の印象が強いです。
私も、周易・断易・梅花心易と学びましたが、難しさから途中で辞めていく人を何人も見ました。
単純に難しいというのもありますが、易占タロットが使えるようになると、お客さんの質問に対しての答えの幅も広くなるように感じます。
易占いまでは抵抗があっても、易占タロットならやってみようかな?という気持ちがあれば、まずは易占タロットと本を買ってみて勉強してみると良いです。
易占タロットは易占いと通じていますから、易占いに興味があるのであれば勉強して損はないですよ。
最後に
易占タロットのカード一覧を学ぶことで、あなたの鑑定はぐっと深く・的確なものになりますよ。
六十四卦は、まるで人生の地図のように、あらゆる状況を言語化してくれる存在ですからね。
タロットの感覚的な占いに慣れてきたら、次はこの「卦の力」を取り入れてみましょう。
東洋の叡智を手にしたあなたは、より広い視点で人の運命を読み解ける占い師へと成長していけるはずです。
タロット占いの答えとは違った、易占タロットのブレない答えというのもぜひ体験してみてくださいね。