こんにちは。熊谷友見です。
風水の本を手に取ると、「本命卦」についての解説が必ず掲載されていて、方位ごとの吉凶が詳しく記載されています。
同様に、八宅派風水の情報も載っており、これが理解の妨げになることもあります。
本命卦と八宅派を知らない多くの方にとって、これらは複雑に思えるかもしれませんし、本命卦と宅卦のどちらを優先すべきか、混乱することも。
特に夫婦間で本命卦が逆になっていると、家具の配置や枕の向きなどに頭を悩ませてしまいますし…。
実際には、本命卦も八宅風水も含めて、環境や個人差による影響も考慮する必要がありますから、どちらを優先すべきか、一概にはわかりづらいものになっていますね。
また、風水が当たらないと感じることがあるかもしれませんが、これは宅卦や八宅風水の調べ方や解釈に問題がある可能性も考えられます。
本命卦と八宅派風水の詳細についてご紹介しますね。
目次
本命卦をメインで使用するのは八宅派風水
八宅派風水は、「八宅明鏡(はちたくめいきょう)」という古典的な書物にその起源を持ち、風水の草創期に確立されています。
風水の中でも、どの書籍にも掲載されるほど最もポピュラーな流派と言われているんですね。
この風水は、「本命卦」と「宅卦」と呼ばれる二つの卦を活用し、「本命卦」は住む人の生年月日によって導き出され、「宅卦」は家の玄関の向きを基にしています。
八宅派風水を用いる人は、これらの卦を駆使して吉凶の判断を行い、また凶方位に対する対策を提供します。
八宅派風水を主体で鑑定している人は、本命卦と宅卦を使って、吉凶判断と凶方位の対策方法を提案していることになります。
八宅派風水で使用する本命卦とは?
本命卦は、風水の技法の一つであり、個人の吉凶方位を示すものとして知られています。
この技法は、特に八宅派風水の中で重要であり、鑑定を行う際には必ず考慮されています。
本命卦は、個人ごとに異なる「磁性の影響を受けやすい方位」を示し、生年月日を基に八卦へと分類されます。
九星気学とは異なり、本命卦の方位は男女で同じになることはないんですよね。
風水は磁力の影響を考えますので、個人それぞれに磁気の影響があるといったことを、生体工学の研究でも明らかになっています。
また、八宅風水や本命卦の調べ方は非常に簡単で、風水初心者でもすぐに実践可能ですよ。
人は本命卦で吉凶を表すのと同じように、家は宅卦で吉凶を表す
風水の世界では、人の運勢だけでなく住まいの運気も重要とされています。
生年月日で吉凶を測る「本命卦」があるように、建物自体にも「宅卦」という吉凶を表す指標があります。
この「宅卦」は、家や建物が建てられた時点でその運勢が決まると言われています。
本命卦と宅卦のどちらを優先するべきかという議論もありますが、風水ではどちらも確認する一つの情報として考えられています。
本命卦や宅卦に基づいて家の吉凶を判断する方法は、「八宅風水」と呼ばれ、居住空間のエネルギーの流れを調整することが目的です。
宅卦はどういった部分を表しているのかをご紹介しますね。
宅卦は玄関の向きによって吉凶が決まる
宅卦は、家の玄関の向きによって吉凶が決まっています。
家の運気は宅卦に影響されますので、そこに住む人にも少なからず影響を受けます。
建物にも、人と同じように運気があるというのは、何だか不思議な感じがしますね。
宅卦を調べる場合、玄関の向きがどの方位になるかによって判断するんですよ。
宅卦は本命卦と同じように8種類ある
宅卦には、本命卦と同様に8つの種類が存在します。
玄関の方位が重要で、その方位の逆方向の八卦が宅卦を決定します。
風水に興味を持つ方はご存知かもしれませんが、本命卦は「東四命」と「西四命」に分かれますが、宅卦も「東四宅」と「西四宅」の2つのカテゴリーに分類されます。
具体的には、東四宅の宅卦は離、震、巽、坎が該当し、西四宅には乾、兌、艮、坤があります。
例えば、玄関が南を向いている家は、「坎宅」に属す、ということですね。
これは家の方位が重要な要素で、八宅風水によると家族の運気にも影響を与えるとされています。
八宅風水の調べ方を学んでおくことで、より効果的な風水生活を送る手助けになりますよ。
最終的には自分たちの生活スタイルや感じ方も大切にすることが、風水を取り入れる上で重要なポイントだと言えますね。
本命卦と宅卦が合う場合の方法
本命卦と宅卦の相性というのを確認します。
合っていれば良いのですが、合わない場合も出てきます。
本命卦と宅卦が合う場合と合わない場合はどういった判断になるのか?を解説します。
本命卦と宅卦が合う場合は宅命相配(たくめいそうはい)
家と住人の相性を確認するためには、本命卦と宅卦を調べることが重要です。
風水では、本命卦で東四命の人が東四宅の家に住むこと、西四命の人が西四宅の家に住むことを「宅命相配(たくめいそうはい)」と言います。
単純に東同士、西同士が合うという考え方ですが、家によっては本命卦と宅卦が合わないこともよくあります。
本来、風水鑑定で重要視するポイントではありませんが、必ず確認するデータの一つとしてチェックする部分なんですね。
宅卦を知ることは、その家の財運の場所を把握することができますので、財運を向上させたい場合には、宅卦をチェックして財運の場所を刺激してみましょう。
家と住人の調和を図るためには、様々な角度から検討し、最適な空間を作ることが大切です。
本命卦と宅卦が合わない場合の方法
風水において重要な要素として、本命卦と宅卦があり、これらが互いに調和することが理想とされていますが、残念ながら必ず合うわけではありません。
たとえば、私の家族は全員西四命に分類されるにもかかわらず、住んでいる家は震宅となり、東四宅に属しています。
このため、本命卦と宅卦が合わない状態になっています。
家族が多くなると、本命卦と宅卦が適合しない可能性がさらに高まります。
不一致がある場合、その住まいが果たして良い選択なのか悩んでしまいますよね?
しかし風水は、本命卦や宅卦だけがすべてではありません。そんな時は屋命相配(おくめいそうはい)や床命相配(しょうめいそうはい)といった方法も選択肢に入ります。
本命卦を基準として寝る位置を考える屋命相配(おくめいそうはい)
上記のような宅命相配が使用できない場合に、住む人の本命卦を基準にそれぞれの寝室などを吉方位にすることを屋命相配と言います。
これは、自宅の中で枕の向きを特定の方位に合わせることで、風水の効果を期待する方法です。
私の場合、この屋命相配はできましたので、西側に頭を向けて寝るようにしています。
このやり方は、特に家族の人数が増えると難しくなる場合もありますが、一般的に多い四人家族くらいであれば、屋命相配でそれぞれ吉方位に頭を向けて寝ることは可能な範囲かと思います。
宅命相配は大吉とみなしますが、この屋命相配は中吉とみなします。
本命卦の吉方位が使えない場合は、部屋の太極を使用する床命相配(しょうめいそうはい)
本命卦を基準とした屋命相配が、住む家にうまく使えないというケースもあります。
本命卦によって良い方位とされる場所に台所や浴室が配置され、寝室に適さないこともあるでしょう。
その際には、部屋の中心から吉方位を再確認し、寝具をその中の吉方位に適切に配置する方法があり、これを床命相配と言います。
この床命相配は小吉とみなします。
枕の向きを吉方位にすることで、小吉の効果を得ることができるとされていますから、本命卦と宅卦が合わなくても床命相配ができるのであれば実践してみましょう。
小吉ですので、実感しづらいかもしれませんが、悪いことを避けるという程度で考えてもらえれば良いかなと思います。
伝統風水では、八宅派風水のみで判断していない
八宅派風水は、風水の基本として初心者でも取り組みやすいものです。
特に本命卦と宅卦の確認は、プロの風水師であっても必須項目ですからね。
ただし、八宅派だけでは見えにくい部分もあるため、伝統的な風水では各種の技術を総合的に活用して建物の状態を把握します。
例えば、本命卦が夫婦で逆で合わない場合や、枕の向きについて不安があるときにも、より広範な視点での診断が求められます。
初心者が自分で風水を検証したいと感じたら、おすすめの本があります。
これには簡単な風水理論から解説され、初心者が自宅の風水を自信を持って鑑定できるようになるための簡易鑑定も含まれています。
ぜひ手に取って、八宅風水の調べ方から始めてみてくださいね。
私もこちらの本を持っていますが、ここまでわかりやすい内容のものは他にないですよ。
最後に
八宅派風水では、宅卦と本命卦が基本とされています。
この風水のスタイルは簡単に習得できるため、表面的な理解で風水師を名乗る人もいますが、実際は奥深い知識が求められます。
現代の住宅は複雑化しており、八宅派風水だけでの判断は必ずしも正確ではありません。
家を選ぶ際には、宅卦と本命卦が一致しているかではなく、その他の確認項目を見極め、バランスを考えることが重要です。
簡単であっても必要な知識であり、必ずチェックが必要な部分でもあるため、八宅派風水だけで家を決めないようにしましょう。
八宅派の調べ方に基づくだけでなく、伝統的な風水を基にした専門家の意見を参考にすることで、より良い住環境を構築しましょう。
このように、宅卦と本命卦のどちらが大切かを見極め、生活に適した選択を行うことが大切です。