こんにちは。熊谷友見です。
四柱推命や風水など、中国発祥の占いは日本でも多くの占い師が使用しています。
その際に使用するものとして、「万年暦(まんねんれき)」というのがあります。
万年暦にも種類があります。これから購入を考えている方は、おすすめの万年暦をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
万年暦とは?基礎知識とその重要性
占い師を目指すうえで、万年暦(まんねんれき)は欠かせない基本ツールのひとつです。
特に四柱推命や九星気学、風水など、生年月日をもとに占う占術では、万年暦の知識が正確な鑑定の土台となります。
万年暦とは何か?
万年暦とは、長年にわたる暦情報をまとめた表で、「西暦・和暦・旧暦・干支・節気・九星・六曜」などの情報が一覧になっている書物やデータになります。
一見、ただのカレンダーに見えるかもしれませんが、「その人が生まれた日の干支・十干十二支・九星・節入り日」など、占いで必要な情報を一括で確認できるのが大きなポイントですね。
なぜ万年暦が重要なのか?
占術の多くは、「生まれた日の正確な暦情報」に基づいて運命や性格、流年の運勢などを割り出します。
しかし、暦は現代のカレンダーと一致しないことも多く、特に節分や立春など「節入り日」がずれると、命式の柱が変わってしまうこともあります。
万年暦を正しく使えなければ、鑑定の基礎からズレが生じてしまい、占い師としての信頼を失う原因にもなりかねません。
そのため、プロを目指す人ほど、「命式は万年暦で確認する」という基本を大切にする必要がありますね。
万年暦の選び方と使い方
現在では、書籍タイプの万年暦に加えて、デジタル版やアプリ、占術ソフトにも搭載されているものがあります。
ただし、最初は「手元に置いて見慣れる」ことが大切なので、紙の万年暦を使って練習するのがおすすめですし、万年暦を見て命式を書いている姿は、「占ってもらっている」という印象を与えることができますしね。
また、慣れてきたら次のような情報を即座に読み取れるようにしましょう。
- 生年月日から干支・十干十二支を導く
- 立春・節分などの節入り日を確認する
- 九星や十二直なども同時に把握する
万年暦とは、東洋占術では必須アイテム
この万年暦は、四柱推命などで占う時に、生年月日を干支暦に変換する必要があるんですね。
干支に変換することで、その人の個性や運命の流れなどを読み取っていきます。
いわゆる命占と呼ばれるもので、特に中国発祥の東洋占術には必須アイテムと言ってよいほどだと思います。
万年暦には、色んなところから出版されていて、初心者の方は迷ってしまっても不思議ではありません。
私が普段使用している万年暦もおすすめですが、まずは自分に合った万年暦を探してみてくださいね。
万年暦の使い方は、下記の記事で紹介しています。
天象学会編 令和・萬年暦
小豆色ビニール表紙になっている、中尾書店発行の万年暦です。
私は、初めて四柱推命を学んだ時に、こちらの万年暦を購入しました。
他の万年暦も使用したことがありますが、他の万年暦にはない、曜日の記載がある珍しいもので、元号が変わった今でもこちらを使用しています。
サイズも3種類あり、卓上版(B5サイズ)・携帯版(A5サイズ)・ポケット版(B6サイズ)です。
サイズが3種類もあるのはこちらの万年暦のみで、最初に購入した時は、ポケット版を購入しました。
何年と使用するものなので、数年使用するということと、大きさを考えて選ぶと良いと思います。
ポケット版は小さくて持ち運びには便利だと思いますが、その分、字が小さくなってしまうため、見えづらくなってしまいます。
見やすさを重視するなら、卓上版か携帯版を選択すると良いでしょう。
総合万年暦 能勢眞観 監修
紺色の表紙になっている、眞観占術総合研究所発行の万年暦です。
こちらの万年暦は使用したことはありませんが、十二直や二十八宿、ポケット版に至っては奇門遁甲もわかるようになっています。
サイズは2種類で、第五版(B5サイズ)・ポケット版(文庫サイズ)です。
私は奇門遁甲は学んだことはありませんが、奇門遁甲を勉強したいと思っているなら検討してみると良いと思います。
九星も掲載されていますから、方位術の勉強も検討されている方にはおすすめですね。
精解吉象 万年暦 東海林秀樹 監修
こちらも紺色のビニール表紙となっている、東洋書院発行の万年暦です。
この万年暦は私も持っていますが、四柱推命だけでなく、気学や紫微斗数や断易を学ばれる方はこれ1冊でまるっとカバーできます。
四柱推命は、流派によって見るポイントが分かれますが、時間の干支を出す際に、生まれた場所によって時間の修正を行うところがあります。
この万年暦には、時差一覧表が掲載されているため、時差を調べる方にとってはとっても便利に使うことができるので、とてもおすすめですね。
サイズはA5サイズのみとなりますが、万年暦の中でも一番安価で購入ができるため、初心者には良いと思います。
四柱推命萬年暦 宮田有峯 著
赤色の表紙になっている、関西推命出版発行の万年暦です。
こちらの万年暦は持っていませんが、主に四柱推命用の万年暦といった印象があります。
この万年暦の特徴は、納音五行と命宮表が掲載されていることです。
実は、万年暦のほとんどは、納音五行と命宮表が掲載されているものはないんですね。
流派によっては両方使用するところもありますから、両方必要な方にはおすすめの万年暦になります。
私は、納音五行と命宮表は使用しませんが、割り出し方を知っているので万年暦には掲載してほしいな~と個人的に思っています。
万年暦 三田村祥山・三田村恵兆・里見龍元ほか
紺色ビニール表紙になっている、日本運勢学協会発行の万年暦です。
こちらの万年暦は持っていませんが、とってもシンプルで見やすい万年暦になっています。
この万年暦の特徴として、納甲表や姓名画数吉凶表が掲載されているのがポイントです。
納甲表は、主に断易を使用する方にとってはあると便利に使うことができるので、四柱推命と断易を占術として使用しているならこの1冊でカバーできてしまいますね。
姓名画数吉凶表も掲載されていますので、姓名判断以外にも、数字にまつわる吉凶も参考にできますから、とても幅広く使用できるかと思います。
自分が学びたい占術によって、万年暦を選ぶと長く使用できる
自分がどんな占術を学ぶかによって、選ぶ万年暦は変わってくると思います。
ですが、歳を重ねれば老眼などで細かい字が見にくくなるということもありますから、使用頻度や見やすさなどを考慮して選んだ方が良いです。
一度購入してしまえば、1冊だけで長い期間使うことができますから、結果的に安くすみますよ。
万年暦ごとに、良し悪しはありますから、余裕があるならいろんな万年暦を試してみるのも良いかもしれませんね。
私の場合、最初に使用した万年暦が使いやすかったので、できるなら最初に使用する万年暦は慎重に決めるようにした方が良いでしょう。
四柱推命で使用する万年暦でおすすめなのは、天象学会の万年暦
万年暦というのは、一度購入したら数年使用することがほとんどですし、何かないと購入し直すことがないものです。
私が最初に購入した天象学会の万年暦は、かれこれ10年以上使用しています。
でも、使い過ぎてボロボロになってしまったので(笑)、さすがに新しいのを購入しました。
私自身は、天象学会の万年暦が使いやすく感じています。
九星気学を学んでいる方であれば、九星盤も掲載されていますし、日にちの九星も記載されてますから、かなり便利に使えます。
結局どれを選んでいいか迷ってしまうなら、天象学会の万年暦がおすすめですよ。
最後に
万年暦は、一ヶ所だけではなく、いろんなところから出版されており、すべて同じではなくそれぞれに特徴があります。
自分がどの占術を学びたいのか?どの占術をメインに使用したいのか?など、自分が何の占いを選択するかによって、使い勝手は変わってくると思います。
最初、どの万年暦が良いかわからない場合が多いので、勧められたものを購入してしまう方が多いのも事実。
私もそうでしたが、最初に購入したものが長く使う傾向がありますので、使用する占術によって万年暦を選ぶ基準にはなるはずです。
ただ、早い段階で自分用の万年暦を持つように言われることが多いですし、万年暦自体は安価なものが少ないですから、慎重に選ぶようにした方が良いです。
すぐに決めきれないようなら、市販の四柱推命の本にはほとんど万年暦が掲載されていますので、それを見ながらでも当面は問題ないですよ。
自分にとっての究極の1冊が見つかると良いですね。