こんにちは。熊谷友見です。
私が占いの時に使用している占術で、「六壬神課(りくじんしんか)」という占術があります。
名前も聞いたことがなく、何だか難しそう…。そんなイメージがしますよね。
実は、とっても有名な人物が使用していた占いなんですよ。
今回は、ちょっとマニアックな占いの六壬神課をご紹介します。
目次
六壬神課とは?安倍晴明が使用した占術の概要
安倍晴明という人物は、映画やドラマなどにもなっていましたので、名前くらいは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
京都で有名な「晴明神社」がありますが、京都だけでなく大阪や名古屋にもありますが、大阪だけは行ったことがありません。
安倍晴明というと、パワースポット的な扱いをされていますので、願い事を叶えてくれそうなイメージですよね。
その安倍晴明が主に使用していた占術が、この六壬神課なんです。
六壬神課(りくじんしんか)は、およそ2000年前の中国で成立した占術である。時刻を元に天文と干支術を組み合わせて占う。単に「六壬」と呼ばれることもある。時刻から天文についての情報を取り出すとき、式盤 [1] と呼ばれる簡易な器具を使用することがある。つまり式占の一種 [2] で、六壬式や玄女式とも呼ばれている。玄女式の名称は、六壬神課が女神である九天玄女娘娘から伝えられたとする伝説に由来する。
六壬神課の起源とは?
六壬神課は、中国の戦国時代〜漢代にかけて体系化された古代の占星術・陰陽五行思想をベースとした占術です。
「三式(さんしき)」と呼ばれる中国の三大高度占術(太乙神数、奇門遁甲、六壬神課)の一つに数えられ、古代では主に国家や軍の重要な判断に用いられていました。
特に六壬は、天の動きと地の気の交わりを読み取り、人の運命や時の吉凶を極めて詳細に分析できることから、「神課(しんか)」=神の計らいとまで称されたと言われているんですよ。
占いの歴史を知ることの意味
六壬神課をはじめ、古くから受け継がれる占術には、人々が「時」と「運命」にどう向き合ってきたかという知恵が詰まっています。
ただ技術を学ぶだけでなく、その背景にある歴史や思想を知ることで、占いは単なる「予測」ではなく「導き」になっていきますよ。
安倍晴明と六壬神課の関係
日本の陰陽道を語る上で欠かせない存在が、平安時代の陰陽師安倍晴明(あべのせいめい)です。
彼の名は今もなお伝説となり、ドラマや映画、小説にも登場するほどですが、実はこの安倍晴明と「六壬神課(りくじんしんか)」との関係も非常に深いんですね。
その背景を知ることで、あなたの占術への理解もぐっと深まりますよ。
主に陰陽師が使用していた卜占
この六壬神課、主に陰陽師と呼ばれる方々が使用していた卜占になります。
元は、中国発祥の占いにはなるんですが、占星術の要素もあり、式盤(ちょくばん)と呼ばれる道具を使って答えを導き出します。
ですがこの式盤は、現在は占いの道具としては作られておらず、現存していたとしてもかなり貴重な物になります。
私も現物は見たことがありませんし、使い方もわからないんですよね^^;
でも、可能であればぜひ触ってみたい道具の一つではあります。
六壬神課は安倍晴明の得意占術だった
六壬神課は、古代中国から伝来した高度な占術で、日本に渡ったのち陰陽道の中心的な技術の一つとなりました。
中でも安倍晴明は、この六壬神課を自在に操ったことで、朝廷の政治判断や災厄の予知を担うことができたとされています。
彼は「天文博士」として天体の動きに通じ、六壬神課を用いて、
- 時の吉凶
- 出陣や婚姻の可否
- 天変地異の予兆
などを詳細に読み解いていたと言われているんですよ。
陰陽道と六壬神課の融合
安倍晴明が活躍した時代、陰陽道は国家の重要な判断にかかわる役割を担っており、その中心的な占術として六壬神課が使われていました。
陰陽師たちは、六壬神課によって得られた象意や神意をもとに、方位除けや厄払い、時の選定を行い、「正しい時に正しい行動を取る」ための助言者となっていたようです。
六壬神課は、単なる占いではなく、社会や人の営みに寄り添う智慧の体系として存在していました。
このことを理解しておくと、占い師としての意識がより高まりますよ。
六壬神課の占いとは?
六壬神課という占いは、東洋占術の中でも他とは違う印象があります。
特徴的な部分をご紹介しますね。
六壬神課は、色んな占いの要素が入っている、特殊な一面も
六壬神課という占い自体は、色んな占いの要素が入っていると言われています。
先ほどお伝えした占星術を初め、干支を使うので四柱推命の解釈も必要になります。
天体の運行も関係していることから、天文・地理・方位・時間などの考え方が含まれています。
風水で使用する羅盤も、式盤の要素も含まれているとも。
六壬神課の専門用語はありますが、四柱推命の用語もかなり使用しますので、四柱推命である程度理解してから学ぶ方が理解しやすいと言われています。
日の出や日の入りの時間を使う珍しい占い
六壬神課と言っても、いくつか種類があり、それぞれに特徴があります。
干支というのは、東洋占術ではほとんど使用されますが、この六壬神課ももちろん使用します。
その中でも、私が学んだ六壬神課では、「日の出」と「日の入り」の時間で吉凶が分かれるというものがあります。
すべての占いに精通しているわけではないのですが、日の出と日の入りを使用した占いは、六壬神課しか知りません。
日の出の時間帯で占いをすることはありませんので、日の入りの時間をチェックすることが多いです。
日の入り時刻の前後で、運命が変わるなんて思ったら、ちょっと面白いですよね^^
六壬神課を使用する占い師は、かなり少ない
これは、私の感覚でもありますが、六壬神課を使用する占い師はごく少数です。
おそらく、六壬神課の名前すら知らない占い師さんも、もしかするとかなりいるんじゃないかと思います。
中国発祥の東洋占術ではありますが、四柱推命ほど有名ではないため、使用できる占い師さん自体がそもそも少ないのかもしれません。
どの占いも同じことが言えますが、とことん追及したい占いの一つではありますね。
この占いを知っているだけでも、すごく占いに精通していると思われるかもしれませんよ。
六壬神課は当たらないのではなく、実は陰陽師が使用するほど的中率が高い
どの占いでも同じことが言えますが、これも私の感覚で、極めれば極めるほど的中率が上がる占いなのではないかと思っています。
陰陽師が主に使用していた占いですから、中途半端な占術では採用されることはありませんよね。
陰陽師は官職となり、今でいう国家公務員に該当すると言われています。
ですが、当時はミスなどが許されない時代ですから、陰陽師になったとしてもかなり大変だったのではないかと推測できますね。
六壬神課は難しい占術の一つですから、経験を積まないと当たらないと思われるかもしれません。
私も少しは資料を持っていますが、六壬神課の占いで出た答えを資料で見ると、ぴったりと当たっていることはよくあります。
六壬神課をまずは知ってみたい!おすすめの本を紹介
六壬神課の書籍というのはかなり少ないのですが、そもそもたくさん出版されていないんです。
使用できる占い師が少ないため、書籍もたくさん出回ることがないんでしょうね。
六壬神課って、どんな占いかな?と思ったら、ぜひこちらを読んでみてください。
六壬神課の秘伝と奥義
六壬神課(りくじんしんか)は、古代中国で生まれ、日本では安倍晴明ら陰陽師たちが扱った高度かつ神秘的な占術です。
この占術の真髄に触れるには、単なる技法を超えた「秘伝と奥義」を理解することが不可欠ではないかと思っています。
ここでは、六壬神課の奥深さと、占い師としてこの占術を扱うために知っておきたい核心部分を紹介します。
「秘伝」とは何か?
六壬神課には、表に出ない口伝や独特の読み解き方が数多く存在します。
これが「秘伝」と呼ばれるゆえんであり、書物や図だけでは決して理解できない部分です。
- 神殺(しんさつ)と呼ばれる特定の星の配置や象意
- 十二支・天盤・地盤の重なりによる暗示
- 質問者の「心の奥」を探るための象徴的な神意の読み解き方
こうした情報は、師匠から弟子へ、慎重に伝えられてきた知識であり、実占を重ねる中で少しずつ体得されていきますよ。
最後に
ちょっとマニアックな占いの六壬神課をご紹介しました。
- 安倍晴明を中心に陰陽師が使っていた占い
- 天文・地理・方位・時間の概念が含まれている
- 日の出や日の入りの時間で吉凶が左右される
など、一般的に知れ渡っている占いとはちょっと違いを感じますよね。
四柱推命を含め、東洋占術が好きな人なら、楽しめる占いの一つではないかと思っています。
占いの種類を知っていても、その占いにどんな特徴があって、どういう使い方をするのかを一通り体験してみるだけでも、視野が広がるのではないでしょうか。
私自身が、あまり知られていないマニアックな占いが好きな傾向があるのですが、勉強したくてもしづらいというデメリットがあるんですよね^^;
占いができなかったとしても、こんな占いがあるという話ができるだけでも、知っている占い師に対しての印象も変わってくると思いますよ。