こんにちは。熊谷友見です。
今現在も占い師をしていても思うのですが、「占いはなぜ当たるのか?」ということを疑問に思ったことはないでしょうか。
その人の本質だけでなく、過去の状況や未来の予測なども含めて、占い師の私であってもよく不思議に感じることはあります。
占い師ではない人にとっては、なぜ当たるのか?はもっと疑問に思っても当然ですよね。
私が占いの勉強をした時に、どんな理由で占いが当たるのか?その要因になった学問があるのでお伝えしたいと思います。
占い師はなぜ当たる?先人たちの研究を元にした学問が関係している
占い師として活動している人は、ほとんどの場合、最初に何かしらの占術を勉強することになります。
王道の手相やタロット占いなど、学ぶには今は情報が溢れているため、自分に合った勉強法で学んでいくと思います。
私も一番最初はタロット占いを学んだほど、王道のものは学びやすい環境でしたね。
ですが、占いを学ぶ時には、すぐに占いができるための知識を吸収することはできますが、それができた経緯や細かい知識などは学ぶことはほとんどありません。
それは、「占いが習得する上では必要性が少ない」からというのが理由ではないかと思っています。
実際に占いをする時に、簡単に歴史などは学びますが、学問的な要素の説明というのはないんですよね。
そこまで細かく学んでいると、占いの学びに行くまでの時間がかかりすぎてしまうため、現実的ではないということなのかもしれません。
では、具体的にはどんな学問が関係しているのでしょうか?
私が知っている範囲での学問の種類をご紹介しますね。
天文学の研究
すべてではありませんが、かなりの占いで使用されているのは「天文学」です。
占いに天文学が繋がっているイメージってわかりにくいかもしれませんが、生年月日で見る命術や偶然性を利用する卜術でも、実は天文学の常識や知識が含まれています。
命術の占星術などは天体の星の動きや位置関係で、関わる出来事などがわかるんですね。
私が好きな卜術に該当する六壬神課は、日の出や日の入りの時間も関係してきますので、天文学の知識が知らず知らずのうちに含まれているんですよ。
自然哲学
日本には、四季というのがあります。
春・夏・秋・冬と、1年を通じて暑さや寒さを体験していますし、物事の移り変わりを自然と行っていますよね。
自然界に存在する四季を、五行「木・火・土・金・水」に当てはめた自然哲学になります。
四柱推命を含む東洋占術は、この五行理論を中心に事象を見ていくものが多いんですね。
暑かったら涼しくし、寒かったら暖めるという部分は、占いの判断をする時にも使用しています。
暦作成
私たちが何気に使用している暦は、暦博士という人たちが研究をしていたという文献が残っています。
この暦を作成するための基礎データは、天文学の天体運行から作られていたんですね。
現在は、グレゴリオ暦で世界共通の日付を使用していますが、主に東洋占術などの占い上では、このグレゴリオ暦ではなく旧暦を使用することが多いです。
大安や仏滅などの六曜は、暦の分類として使われていることが多いですが、占いで使用することはほとんどありません。
時間の概念
占いの基本中の基本になるのが、私たちが普段使用している「時間」です。
天文学や暦などを作成するために、時間というものは切り離すことができません。
時間を研究していた「漏刻(ろうこく)博士」と呼ばれるグループが、平安時代に存在していたという文献も残されています。
私が好きな易占いの梅花心易では、時間を易卦に変化させ吉凶を知るという占いになります。
地理学
最近では風水が有名になり、家の間取りを少し変えるだけで開運できるというイメージではないでしょうか。
地理学が元になっており、地球の磁力や天文学の知識の研究がベースになった環境学になります。
風水鑑定で使用する「風水羅盤」は、天文学と地理学と磁力を羅盤一つでわかるようになっている道具なんですよね。
風水には巒頭(らんとう)と理気(りき)の二つの理論があり、巒頭は地形などの目に見える部分、理気は五行思想などの目に見えない部分があり、風水師は両方の知識から吉凶を判断します。
占いがなぜ当たるのかは科学で証明できないことがたくさんある
占いというのは、「当てもの」として捉えている方も多い印象ですが、実際は先人の人たちの研究を元に、今の私たちの生活だけでなく、占いにも活かされています。
ですが、科学で解明できていないものはたくさんあり、占いも解明できていないものの一つだと思います。
自分で占いをしていても、理論だけでは当たらない部分がどうしても出てきますし、個人的には「時空のゆがみ」みたいなものを感じます。
現在の占いはエンタメ的な要素が強いため、軽視されがちな部分もありますが、安倍晴明がいた頃の平安時代では陰陽寮があり、現在の国家公務員と同じ位置づけでした。
暦や天体の位置情報を使って、吉をもたらすことを目的とされていましたから、高い計算能力が要求されていたようですよ。
最後に
占い師がなぜ当たるのか?は、統計学という部分で表現されているところもありますが、私たちが学校で学んでいた学問も含まれています。
国家公務員と同じくらいの位置づけでしたから、当時の占いは最新テクノロジーの要素が強かったのではないでしょうか。
当時の研究結果が占いの根底にあると思うと、エンタメ的な部分とはまた違った印象になりますね。
すべての占いにおいて、科学的な根拠を証明することは難しいかもしれませんが、基礎的な学問が関係しているとより身近な存在に感じますね。