こんにちは。熊谷友見です。
占い師の使用する道具と言えば、タロットカードが有名ではありますが、私は以前、長い棒を何本か持ってジャラジャラと占いをするおじさんのイメージがありました。
イラストにもよくありますが、帽子をかぶってひげを生やしていて、横に何本か棒が立っているみたいな!?
占いに使うと言っても、イメージではわかりますが何なのかわからないですよね?
最初の頃はイメージはあるものの、それが何なのかわかりませんでした。
易占いの占い師は占いごとに使用する道具を使い分けている
この何本かまとまっている棒ですが、これは易占いで使用する道具の一つで、「筮竹(ぜいちく)」と言います。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」といった言葉を聞いたことはありませんか?
その言葉の元になっている八卦(はっけ)というものを、相談者の質問によって出すための道具になります。
易占いと言ってもさらに3種類あるので、占い師はそれぞれに使用する道具があります。
卜占と呼ばれる種類に易占い分類されるので、タロットカードと同じで、人の気持ちや目先の事柄の占いに向いています。
易占いはどんなものがあるのか?どんな道具を使用するのかご紹介しますね。
周易(しゅうえき)
易占いと言ったら、代表的なのは「周易(しゅうえき)」と呼ばれる占いです。
周易(しゅうえき)は易経に記された、爻辞、卦辞、卦画に基づいた占術である。「易」の意味は、変化、蜥蜴、日月、など、昔から諸説ある。易経は、周王朝時代に成立し、周文王の作とされている。
八卦を組み合わせた易卦というものを出し、占いの質問と照らし合わせて、その意味を読み解くことで占う方法です。
その際使用する道具として、先ほどお伝えした「筮竹(ぜいちく)」を使用します。
この筮竹で出した易卦を、「算木(さんぎ)」という道具を使って表現し、占いの質問に対して深く読み解く時に使います。
筮竹と算木というのは、セットで使用すると思ってもらえれば良いかと思います。
私はこの筮竹と算木を持っていませんが、持っていると占い師っぽいので(笑)、使い方をマスターしたいところですね。
ただ、普段の占いで使用するには、筮竹などは持ち運びに便利というわけではないので、八卦が記載されているサイコロで易卦を出す方法もあります。
サイコロは持ち運びしやすいですし、易卦を出すのが筮竹よりも早いので、こだわらなければサイコロで十分です。
断易(だんえき)
易占いでも、断易を好んで使用されている方もいますが、周易とは違い難しいと思われていることが多く、使用する占い師の方は若干少なめです。
これは易卦の爻に十干十二支を付加し、その五行の消長によって吉凶を断じるものである。
断易は五行易(ごぎょうえき)とも言われ、筮竹やサイコロを使って易卦を出すこともできますが、主に古銭(こせん)を使用して易卦を出します。
六十四卦の易卦を出すことは同じなのですが、周易と読み方が違い、易卦に十二支を割り振り、生剋関係で占いの質問に対して判断していく占い方法です。
周易は易卦の意味を深読みしますが、断易は易卦の意味を読みません。
なので、○か×かなどの判断とかには、周易よりも断易の方がわかりやすいと言われています。
この時使用する古銭は、5円玉っぽい見た目のものですが、占い師用の道具として販売しています。
この古銭の裏表の出方によって占うので、易卦を出すのに少し時間がかかりますし、コインを投げて裏表を出すので音も出てしまいますから、テーブルの上でやると音が気になるかもしれません^^;
サイコロで易卦を出す方もいますが、古銭を使う方の印象も強いですね。
断易は五行関係が主体となってきますから、四柱推命を学んでいる方は知っている用語もいくつか出てきますので、周易とは違った楽しさがありますよ。
風水師の方は、主に断易を使用している方が多いのも特徴ですね。
梅花心易(ばいかしんえき)
梅花心易は、上記の周易と断易の両方の意味を併せ持つと言われている占いです。
中国北宋時代(十一世紀)に完成された易占法。八卦や六十四卦の体系を基本としている。判断の基となる易卦を出す際に、あえて道具を用いず、占断する年月日時や周囲のあらゆる物から数を取って易卦を立てるのが特徴。
易占いの中でも、実は一番歴史が浅い占い方法です。
この占いの最大の特徴は、「道具を使わなくても占える」ことではないでしょうか。
占いで使用する際はサイコロで易卦を出しますが、出先などで何も道具を持っていなくても占いができます。
この梅花心易の特徴は主に数字を出すことで、年月日時を計算して数字を出したり、見えるものや聞いた音で易卦を出すという面白い出し方もあります。
易卦を読むやり方と易卦を読まないやり方と二通りありますが、易卦を読むのが苦手な人は易卦を読まないやり方の方がわかりやすいかもしれませんね。
私は周易・断易・梅花心易と学びましたが、梅花心易が一番大好きで、出先などでよく使用します。
道具がなくても占えるというのは、やっぱり使いやすさを感じますよね。
以前、スーツケースを購入しようと出かけた時、梅花心易で出た方角にあるお店に行ったら、希望通りのスーツケースを購入することができたんですよ^^
易占いの占い師が道具として持っておきたいのは、サイコロが一番
それぞれの易占いに対して、メインで使用する道具というのがあります。
ですが、手軽で万能なのはサイコロなのではないでしょうか。
サイコロなら、持ち運びもしやすいですし、どの場所にいてもすぐに易卦を出すことが可能です。
すべての易占いでサイコロは使用できますから、どの易占いを勉強するにしてもサイコロがあれば十分対応できます。
サイコロを箱に入れて振るやり方もあります。サイコロが落ちてしまう心配はないので、箱に入れて占うのもオススメです。
筮竹や古銭などの道具も、勉強すると欲しくなるものではありますので、使い分けをするのも易占いを楽しむのも良いかもしれませんね。
最後に
易占いの道具は、タロットカードとは違い、絵柄を出すものではないです。
なので、お客さん側からすると、面白さは欠けるかもしれません。
易占い自体は、周易・断易・梅花心易のどれをとっても奥深さがあり、知れば知るほどハマる人はハマります。
私も、易占いに関してはまだまだ勉強途中ではありますが、面白さを知ってからは楽しみながら勉強をしています。
どうしても慣れない用語がたくさん出てきますから、途中で挫折する人も少なくありません。
慣れない用語も、何度も聞いていたら慣れてきますので(笑)
易占いを表す易卦は、人生の縮図を表しているような気がします。
易占いでも種類がありますし、使いやすさも人それぞれ違いますから、まずは本を読んでみてから判断しても良いのではないでしょうか。